今回のテーマは『逮捕しちゃうぞ(2002)』『劇場版仮面ライダー555(2003)』『ごくせん(2005)』『絶対彼氏(2008)』『こち亀(2009)』で名を馳せた速水もこみちの名前の由来です。
”もこみち”の由来:「moco道」
「もこみち」の正確な名前の由来はわかっていません。
ただ、俗説によると「まっすぐ」を意味する”moco”と道を合わせて、「まっすぐな道を歩んで欲しい」という願いが込められているとされています。
しかし、そもそも”moco”が何語なのかはわかっていないともいわれています。
日テレ系列のZIP!で放送されていた「MOCO’Sキッチン」も確かに”moco”だよね。”moko”じゃなくて。mocoという単語は確かにありそうだね…。
”moco”は何語なのか問題
仮にその俗説が正しいとして、“moco”
が一体何語なのか「まっすぐ」という意味はあるのか調べました。
結論から言うと、”moco”が「まっすぐ」という意味を持つ言語は存在しません。
ネット上にはフランス語で”moco”が「まっすぐ」を意味するなどとして知られているようですが、フランス語にそのような単語は存在しないのです。
調べた過程を紹介します。
スペイン語の”moco”:粘液
スペイン語の”moco”には、「粘液」「鼻水」「鼻をすする」といった意味があります。
汚い。
どうやらスペイン語には「まっすぐ」という意味合いはないようですね。
アメリカ英語の”moco”:モルモット
英語の”moco”は、齧歯目テンジクネズミ科モコ属の動物です。cavyの近縁種とされ、「モルモット」を指します。
かわいいけど、絶対違う。
アメリカ英語でもなさそうです。
イタリア語の”moco”:マメ目の植物
イタリア語の”moco”は「ビターベッチ」と呼ばれるマメ目の植物を指します。ヨーロッパの高地では18世紀頃にジャガイモが登場するまでは食用として親しまれてきたとされています。
関係なさそう。
「まっすぐ」という意味にはなりませんね。
ジャワ語の”moco”:読む(動詞)
ジャワ語の”moco”(本来は”maca”)は「読む」という動詞です。
「まっすぐ」という意味にはなりません。
他にも様々な言語で”moco”の意味を調べましたが、「まっすぐ」のような意味を持つ単語は見つかりませんでした。
結論
”moco”が「まっすぐ」という意味を持たない以上、もこみちが「まっすぐ」を意味する”moco”と道を合わせて「まっすぐな道を生きてほしい」という説は筋が通りません。
おそらく、誰かが名前の由来を後付けしたものと推察されます。
ロコ”モコ”丼のように語感の良さから「もこ」と付けられた例もあるので、「もこみち」もその類かもしれませんね。