【エドウィン(EDWIN)の由来】3分で正しい由来が分かる!

企業名・ブランド名・商品名

今回のテーマは日本初のジーンズブランド「EDWIN」の由来です。

 

しかし、この由来には諸説あります。他のサイトをご覧になった方は「江戸勝」「DENIM」の両説の存在で、さぞ混乱していることでしょう。

 

どの説が「適切」と言えるのかも考えていきます。

 

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EDWINは「DENIM」に由来

 

EDWINの名前は「「DENIM」を並べ替え、”M”をひっくり返してWとしたことに由来する説」が有力です。

 

EDWINの公式サイトで紹介されている説ではありませんが、大学の広報誌や新聞会社のコラム、ブランドコンセプトなどで確認できる公的な説となっています。

 

SAITO
SAITO

「この説が正しい」というのが公の意見と言えます。

 

「江戸勝」に由来する説は俗説

 

「江戸(ED)が勝つ(WIN)で”EDWIN”」という説です。

 

過去にEDWINは「江戸勝Tシャツ」を販売しています。

 

しかし、これを「適切」とするエドウィン公式の見解や資料は見当たりませんでした。

 

ゆえに、「江戸勝シャツから生まれた俗説」と推察されます。

 

ジトメちゃん
ジトメちゃん

実際に江戸勝Tシャツを着ている人を見たことあるんだけど、「江戸勝」のプリントが結構目立つんだよね。そこから社名の由来を連想したんだと思うんだよね。

SAITO
SAITO

まあ「江戸勝に由来する」でも縁起が良い気もしますけどねw

 

EDWINのルーツを辿る

 

EDWINの歴史を見ていきましょう。

 

最初は米軍の払下げ衣料品販売店

 

エドウィンのルーツは「常見米八商店(現:TUNEMI)」です。

 

常見米八商店は1947年(昭和22年)創業の衣料品販売店で、戦後駐留していたアメリカ軍の払下げ衣料を仕入れ、一般向けに売る店を経営していました。

 

当時は物資不足の中、上野駅付近の「アメヤ横丁(アメ横)」などで、アメリカ軍の払下げ品が大量に流通していた時代。ジーンズもその流通品の一つでした。

 

アメヤ横丁

 

ジーンズに目を付けた常見米八商店は日本で初めてアメリカから中古ジーンズの輸入を行い、日暮里で中古ジーンズを洗浄・補修し、アメ横にある販売店で売り始めます

 

日本人に合うジーンズを求めて

 

1959年(昭和34年)、中古ではなく新品のジーンズがアメリカから輸入され、国内で流通するようになります。

 

しかし、新品のアメリカ製ジーンズは高価で固く、伸縮性に乏しくて色落ちしやすく、素材が日本人の肌に合わないなど値段・機能面で、評判が良い商品ではありませんでした。

 

そこで、「日本人にフィットするジーンズ」を目指し、1961年(昭和36年)にブランド「EDWIN」が誕生、アメリカのデニム生地を輸入して国産ジーンズの製造を開始します。

 

デニムと”石”で世界の「エドウィン」へ

 

1980年(昭和55年)に「ストーンウォッシュ」と呼ばれる特殊な加工法を確立させます。

 

この「ストーンウォッシュ」とは、デニムと石を入れた巨大な洗濯機で、もみ洗いすることです。

 

これにより、ジーンズ独特の固さを解消、ジーンズの表面をあえて摩耗させ、人々に親しまれやすい「中古ジーンズ感」を出すことに成功しました。

 

中古感 ※画像はEDWINと関係がありません

 

当時のヨーロッパやアメリカには、存在しない技術や履き心地であったため、「エドウィンジーンズ」は世界中から評価されます。

 

こうしてエドウィンは、1983年(昭和58年)にジーンズの国内売上1位を達成、その後2010年代まで首位の座を守り続けています

 

「デニムの耳プロジェクト」に協力

 

エドウィンは、ジーンズを製造する過程で余るデニム生地の切れ端「デニムの耳」を有効に活用する「デニムの耳プロジェクト(2006年~)」に協力しています。

 

SAITO
SAITO

国内のデニム業界では、デニムの余り生地は1日あたり約20万メートル分が発生するといわれています。

 

このプロジェクトは、今まで廃棄していたデニムの余り生地をリサイクルしてアート作品を生み出すもので、環境への配慮を他のジーンズメーカーに先駆けて行っています。

 

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