こんにちは。Lチキ大好きライターSAITOです。
今回のテーマは、日本の大手コンビニの一つ「ローソン」の由来です。
ローソンの由来:Mr. Lawsonから
「ローソン」の名前は、「ローソンさんの牛乳販売店(Mr. Lawson’s milk store)」に由来します。
「ローソンさんの牛乳販売店」って何?
コンビニ「ローソン」のルーツである牛乳屋さんです。アメリカのオハイオ州にありました。
アメリカにルーツがあったんだね。
ローソンの歴史
「ローソンさんの牛乳販売店」時代からさかのぼります。ロゴの由来にもご注目くださいませ。
「ローソンさんの牛乳販売店」誕生
「ローソンさんの牛乳販売店(Mr. Lawson’s milk store)」はJ.J.Lawsonという人物が開いたお店です。
つまり、彼が「ローソンの祖」となります。
J.J.Lawsonは元々、オハイオ州カヤホガ・フォールズにある乳製品工場の経営者でした。
1939年のこと、彼は「お客への宅配牛乳」という販売方法よりも良いアイディアを思いつきます。「お店を開き、お客の方から牛乳を買いに来てもらう」というアイディアです。
こうして同年、オハイオ州に開かれたのが「ローソンさんの牛乳販売店」です。これがローソン誕生の瞬間でした。
このアイディアを思いついたのが、1939年・・・。ということはローソンには約80年の歴史があるんだ。
「ローソンさんの牛乳販売店」は、地元オハイオの人々の間で「新鮮でおいしい牛乳のお店」と評判になり、たちまち有名になりました。毎朝多くの人々が牛乳を買うために訪れたといわれています。
その後、J.J.Lawsonは「ローソンミルク社( Lawson Milk Co.)」を設立します。
また、陳列する商品は牛乳以外にも、
- 卵
- 加工肉製品
- オレンジジュース
・・・などとバリエーションが豊富になっていきます。食料品以外にも、生活必需品なども販売していました。
このように「ローソン」の名前とトレードマークのミルク缶のロゴは、元々アメリカのミルク業者「J.J.Lawson」に由来するものだったのです。
1959年、ローソンミルク社はアメリカの食品業界大手「コンソリデーテッド・フーズ社(Consolidated Foods Inc. )」と合併し、オハイオ州外にも幅広くチェーン展開、現在のローソンの運営システムを築き上げます。
しかし、コンソリデーテッド・フーズ社は1985年にローソンをオレゴン州のコンビニチェーン「デイリーマート(Dairy Mart)」に売却してしまいます。
また、このデイリーマートは2001年に倒産し、カナダの「アリマンタシォン・クシュタール(Alimentation Couche-Tard Inc.)」に店舗を売却、現在はその大半がサークルKに統合されました。
つまり、現在アメリカには「ローソン」という名前のコンビニはありません。
ローソンの日本上陸
1975年、コンソリデーテッド・フーズ社は日本の小売企業「ダイエー」と提携します。ローソンの日本上陸です。
当時ダイエーはすでにスーパーマーケットを全国展開する小売大手でしたが、日本では「コンビニエンスストア」という形式は物珍しく、斬新なアイディアでした。
また、人口密度が高く、食の現代化が進む日本にとって、小型で様々な食品を提供するコンビニエンスストアは理想的なお店の形式とされていました。
そこでダイエーは、コンソリデーテッド・フーズ社のノウハウを元に、独自のフランチャイズの仕組みを確立させ、「ダイエーローソン株式会社」を設立しました。
こうして1975年、大阪府豊中市南桜塚にローソンの直営1号店「桜塚店」がオープンします。店頭にはアメリカンテイストのお惣菜を陳列されたといわれます。同年、豊中市内にフランチャイズ1号店「桃山店」もオープンして、国内でのフランチャイズ展開が本格的に始まりました。
当時のローソンは現在と比べると、雰囲気が違うそうです。
「アメリカっぽいお店」だったんだね。
※直営1号店「桜塚店」の現在、ローソン発祥の聖地
現在のローソンに至るまで
1989 年には「ダイエーコンビニエンスシステムズ」が設立され、店舗数は全国で3,000 店以上を数える急成長を遂げました。
しかし、ローソンの親会社であるダイエーが経営不振におちいります。そして2000年にダイエーが三菱商事の間でローソンの事業に関する提携を結ぶと、事業は三菱商事に譲る形となりました。
こうして2017年に三菱商事の子会社となり、現在に至ります。