こんにちは。由来大好きライターのSAITOです。
今回のテーマは「Amazon」の由来です。
Amazonの由来:南米のアマゾン川から
Amazonの社名の由来は南米に実在する世界最大の河川「アマゾン川」です。創業者であるジェフ・ベゾスが立ち上げたオンライン書店が「世界最大の店舗」になることを願って命名されました。
Amazonは念願叶ってアマゾン川のような大きな企業に成長しました。
地球上で一番品揃えが豊富ともいわれていますもんね。なるほど。
・・・でもここで「はい終わり」ではないのです。このAmazonの由来には歴史があります。
社名「Amazon」誕生秘話
1994年夏頃、創業者・ジェフ・ベゾスはニューヨーク州・ウォール街のエリートを辞め、妻と一緒にテキサス州フォートワースに飛び、車を借りて太平洋岸北西部に向かいました。
その道中でベゾスは当時まだ未発達のインターネットを利用したカタログ小売業の構想を練りました。これがAmazonの前身です。彼はワシントン州シアトル郊外にあるガレージにオフィスを構えます。
彼の構想はオンライン書店のようなありきたりなものではなく、ジャンルを問わず、様々な商品を売ろうと考えていました。
当時から商品ページにはレビュー機能を設け、商品を低価格で売ろうとしていたとされます。
こうして初期に登録されたドメイン名が「relentless.com」です。このrelentlessは「情け容赦のない」を意味し、「すべての業務を徹底する」というニュアンスを持たせたとされます。
この「relentless」はベゾスが社名にしようとしていた一つの案でした。しかし、友人に「情け容赦がない」ではいささか不穏な社名であると指摘されると、思いとどまったとされます。
こうして、ベゾスのオンライン書店は1994年7月5日に「cadabra(ケタブラ)」として法人化されています。
しかし、この「cadabra」、とある弁護士が「cadaver(カダヴァ/死体の意)」と聞き間違えたため、ベゾスは悔しがります。
その後も「死体」の聞き間違いが忘れられなかったためか、名前を変える必要性に駆られて、彼は新しい社名を考え始めます。
その際、ベゾスはアルファベット「A」の文字から始まる社名を絶対条件と考えていました。なぜなら、電話帳はアルファベット順でAから登録されるためです。
電話帳に限らず、Aから始まる社名で登録しておけば、リストの上の方に表示されます。その点に配慮して、Aから始まる社名を探していたのです。
リストを見てすぐの位置に社名が掲載されていれば、目に付きやすいですよね。
そうして社名を探しているうち、現在の「Amazon」を見つけたとされます。
Amazonは南米を流れる世界最大の河川であり、「世界最大の店舗」となることを願って、改名しました。1994~1995年頃のことです。
現在の「Amazon」という社名になるまでのこのような歴史があったのです。
どこか歴史のネジが狂えば「ケタブラ」だったんですね。呪文みたいで社名を呼ぶときは面白そう。