こんにちは。由来系ライターのSAITOです。
今回のテーマは、ミカン科の柑橘類、多重で酸味が強い「グレープフルーツ」の由来と歴史です。
名前の由来
「グレープフルーツ」という名前は、小枝に3~10個もの果実が付き、遠目で見るとグレープ(ぶどう)のように見えるフルーツ(果実)に由来しています。
香りがぶどうに似ているからという説もあるみたい。
要は、「ぶどうに似た果実」という意味です。
グレープフルーツの歴史
グレープフルーツの歴史は約300年と意外と新しい品種となっています。
グレープフルーツのルーツは「バルバドス」
グレープフルーツはカリブ海の東、西インド諸島の「バルバドス」で1750年頃に発見されました。
※バルバドスはイギリス連邦の独立国家です
グレープフルーツは18世紀の前半頃にバルバドスで「ブンタン」と多胚性品種との自然交配で誕生したと考えられています。
ブンタンは自然交配しやすい果物といわれてるよ。
1823年(1830年という説も)に、種子の状態でアメリカ・フロリダ州に持ち込まれ、その後、カリフォルニア州やテキサス州に広まりつつ、世界中へと広まっていきました。
日本初上陸は大正時代頃
グレープフルーツが日本に初めて伝わったのは1915年(大正4年)のこと。アメリカから伝わりました。
ところが、冬の低温で果実が落ちてしまい、夏の高温多湿では病気になってしまうなど日本の気候・環境に合わず、国内では普及しませんでした。
その後、1971年にグレープフルーツが輸入自由化されると、日本への輸入量が増加し、2005年時点の輸入量は、20.6万トン、約213億円とされています。
輸入自由化とは、貿易にて輸入にかける税金(関税)や数量の制限などを緩和・撤廃して国内に入りやすくする措置のことです。
グレープフルーツが日本に本格的に輸入され始めたのは、1970年代以降なんだね。
グレープフルーツの種類
グレープフルーツは果肉の色により、種類が分類されます。
マーシュドレス
グレープフルーツの代表格で、アメリカ・フロリダ州産やイスラエル産などがあり、果肉が白みを帯びた黄色、酸味もさわやかで苦みがあります。
トムソンピンク
アメリカ産で果肉がピンク色のグレープフルーツ。
ルビー
アメリカ・カリフォルニア州産、フロリダ州産で果実、果肉ともに赤く、やや甘みがあります。
スタールビー
アメリカ・カリフォルニア州産、フロリダ州産で、紫色で果実が腐敗しやすく、育てるのが困難とされています。
オロブランコ
アメリカ・カリフォルニア州産、イスラエル産で、黄色味がある白の果実が特徴であり、ブンタンの一種と交配させて作り出された新種です。
グレープフルーツの効果・効能
グレープフルーツの主な栄養素はビタミンCです。果実を丸々一つ食べれば、一日に必要なビタミンCを補給できるとされています。
このビタミンCは体内で「コラーゲン」を生成する過程で必要となり、体内のアミノ酸、ホルモンの分泌など体の調子を整えるためには必要な栄養とされています。
グレープフルーツ1個で体の調子を整えるために必要な一日分のビタミンCを摂取できるんだ。
また、グレープフルーツの「香り」には、
- 脂肪分解
- エネルギー消費
- 体温上昇
・・・などを助ける作用があると期待され、注目を浴びています。
10分で作れる簡単グレープフルーツサラダ
まずは材料(一人分)です。
- グレープフルーツ:1個
- レタス:1枚
- 生ハム:1P
- イチゴ:お好み
- はちみつ:大さじ1
- マヨネーズ:大さじ2
- ぱせり:お好み
グレープフルーツの皮を剥き、一房ずつ外しておきます。器には、外したグレープフルーツの房、生ハム、レタス、イチゴを盛りつけておき、はちみつとマヨネーズを混ぜたソースをかければ完成です。
10分あれば作れます。
グレープフルーツの皮は固く、剥くのが大変なので裏技を紹介します。
沸騰させたお湯に入れて3分程ゆでた後、氷水で5分程冷やすとミカンの皮のように簡単に剥けます。