こんにちは。仕分けのアルバイトでコカコーラの段ボール(2L*6本)を一日に100箱は運んでいたSAITOです。
今回のテーマは「コカコーラ」の由来とルーツです。
コカコーラの由来:
コカコーラの名前は「コカの葉」と「コーラナッツ」に由来します。
コカの葉からは「コカイン」が抽出可能であり、1903年までにはコップ1杯あたりに微量のコカイン成分が含まれていたとされます。
もちろん現在はコカインの成分は除去されていますが、コカの葉から抽出したエキスを使用しているとのことです。
コーラナッツはコーヒー豆の倍のカフェインの成分が含まれており、コカ・コーラの原料でしたが、現在は使用されておらず、人工的な香料や調味料が代わりに利用されています。
コカコーラの歴史
コカコーラの歴史は1886年、アメリカ・ジョージア州で始まりました。
コカコーラ誕生
「コカコーラ」はジョージア州アトランタの薬剤師、ジョン・ペンバートンが1886年5月8日に発明しました。
ある日、彼は好奇心から「香りのあるキャラメル色の液体」と炭酸水をかき混ぜたとされていますが、この液体の正体は分かりません。その後、この混合液はグラス1杯分で5セントで売られたとされます。
その後、ジョンの帳簿係であったフランク・ロビンソンが、この混合液を「コカコーラ(Coca-Cola)」と名付けました。
彼はコカコーラと記す際に、筆記体とも言えない独特な書き方で記しており、現在のロゴは彼の書き方をならったものとされています。
コカコーラ社、胎動!
1888年にエイサ・キャンドラーという事業家がコカコーラ事業の権利を得て、現在のコカコーラ社の事業が本格化します。こうして1892年にコカコーラ社が設立されました。
当初はコカコーラの一杯分無料クーポンやコカコーラブランドのカレンダー、時計などを作り、至る所で「コカコーラ」の文字を見ることができたとされ、宣伝は積極的に行われていました。
「ボトルに入れる」というアイディア
1894年、ミシシッピ州の実業家「ジョセフ・ビーデンハーン」がコカコーラをボトルに入れて携帯するアイディアを思いつきます。良いアイディアだったのですが、キャンドラーは全く関心がありませんでした。
ゆえに、コカコーラを瓶詰めして販売する権利を他人に独占されていたことにさえ気づきませんでした。その後、コカコーラの人気が高まるにつれ、”パチモン”も増え始めます。
消費者に本物のコカコーラを味わってもらいたいと、暗闇でも「コカコーラのボトル」と分かるデザインを独自に考案し、現在のボトルの形状(Contour Bottle)が誕生しました。
世界のコカコーラになるまで
コカコーラの成長に貢献したのが、ロバート・ウッドラフです。彼の父が1919年にキャンドラーから会社を購入し、ロバート自身も4年後に社長となります。
ウッドラフは類い希なマーケティングの天才でした。当時の主力商品はコカコーラ一本でしたが、積極的に海外展開を推し進め、1928年にはアムステルダム五輪のアメリカ代表団とともに、約1000ケースのコカコーラが太平洋を横断、記念すべき初デビューを飾りました。
コカコーラが初めてコーラ以外の飲料を発売したのが1958年で、「ファンタ」を発売しました。その後「スプライト」などを発売、清涼飲料の分野での業績を伸ばし、1960年代にコーヒーのメーカーを買収、ついに清涼飲料以外にまで進出は果たしました。
1970年には水処理企業アクア・ケム社を買収すると、公害防止の取り組みに協力しました。
コカコーラ販売の面においても強力で、現在130ヵ国以上にコカコーラの販売ネットワークが広がり、日本にも「日本コカ・コーラ」「コカ・コーラ日本総合研究所」といった子会社が存在するほか、ボトリング会社もあります。
現在ではアメリカの世界最大の清涼飲料メーカーとなりました。