こんにちは。由来系ライターのSAITOです。
今回のテーマは田作りです。
田作りの由来・語源:豊作の願いを込めて
田作りとは、かたくちいわしの幼魚を干したもの、これを乾煎りして、さけ・砂糖・みりん・しょうゆを一煮立ちさせてからめた料理のことです。ごまめとも呼びます。
この田作りの由来・語源には諸説があります。
- (かたくちいわしが)田んぼの肥料に適していることに由来する説『大言海』
- かたくちいわしを田植えの祝肴(いわいざかな)としたことに由来する説『たべもの語源辞典』
- 農家が豊作の縁起として始めた説『日本料理語源集』
- 田の神に供えた説 『日本料理由来事典 上』
3番目の説の「祝肴(いわいざかな)」とは、祝いの席で出される酒の肴(おつまみ)のことです。
また、4番目の説の田の神とは、稲作の神様のことで、春にやってくると信じられてきました。彼の座する木が「桜」となります。
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いずれの説にせよ、田んぼの豊作に関係していることは共通しています。元々は田んぼの豊作を祈る縁起の良い食べ物だったのです。
ごまめの由来とおせちに入っている理由
田作りは「ごまめ(五万米)」と呼ばれていますが、こちらの由来・語源は明らかになっていません。
ただ、
- 「まめ」には健康・達者という意味があり、そのような願いを込めた
- 「まめ(真面目)に暮らせるように」という願いを込めた
このような意味合いで正月料理に取り入れられたとされています。
SAITO
かたくちいわしを田んぼの肥料としたところ、五万俵もの大豊作となったため「五万米」転じて「ごまめ」となった説もあります。面白いですね。
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