こんにちは。由来系ライターのSAITOです。
今回のテーマは、まるか食品株式会社の「ペヤング」です。3分程度で読めますので、ぜひペヤング調理の待ち時間に読んでみてくださいね。
ペヤングの由来:ペアのヤングに食べて欲しいから
ペヤングの由来について、まるか食品株式会社では以下のように述べています。
若いカップルに二人で一つのものを仲良く食べて欲しいという願いから「ペア」と「ヤング」で「ペヤング」という名前になりました。
引用:まるか食品株式会社「ペヤング 名前に込めたもの」(http://www.peyoung.co.jp/)
このように、由来は「ペア」と「ヤング」にあることが分かります。つまり、1975年発売当初は、若年層のカップルを狙った商品だったのです。
何だかカップル(リア充)に対する行き所のない妬みがふつふつとこみ上げてきますが、今やカップルだけではなく、老若男女に愛される商品となりました。
カップルの方は4℃の由来も合わせてご覧ください。
「ペヤング」と省略したのは「桂文楽師匠」説
ペヤング発売前にさかのぼります。
桂文楽師匠は当時「顔が四角い」というネタを披露していたことから、「四角いカップ焼きそばのCMに出て欲しい」とまるか食品の社長からCMの出演オファーが出たそうです。
そのCM撮影中、「ペアでヤングなソース焼きそば」というセリフが長かったために、CMの尺に収まりきりませんでした。
そこで師匠がセリフを縮めた「『ペヤングソースやきそば』はどうか」と提案したところ、それが通って正式な商品名となったという説があります。
真偽の程は定かではありません。仮に真実ならCM制作中も商品名が決まっていなかったということになりますね。
「カップ麺高級食品時代」が2人で分けて欲しい理由
カップ麺は今でこそ「安く手に入るラーメン」というイメージを持つ方が多いです。
しかし、カップ焼きそば「ペヤング」が発売された1970年代当初は、カップ麺と言えば「高級食品」の共通の認識が存在する時代でした。
なぜ「高級食品」と思われていたのか。ある仮説を立てました。
その背景には、当時はまだ「インスタントラーメン」の方が安かったためと考えられます。
実際に当時のインスタントラーメンは1食35円程度という安さでした。対するカップ麺は、1971年に発売された日清食品の「カップラーメン」が1食100円という高さです。
一食分のお値段比較(1970年代)
- インスタントラーメン:35円程度
- カップ麺:100円程度
庶民的な金銭感覚的で考えると確かにカップ麺の方が高いですね。
このような「高級食品」の背景があったため、まるか食品は「若いカップルでカップラーメンを分け合って食べて欲しい」と若年層の購入を狙ったといえます。
そして、現在・・・
一食分のお値段比較(現在)
- インスタントラーメン:80円程度
- カップ麺:200円程度
インスタントラーメンとカップ麺の値段の差は縮まり、カップ麺は「安く手に入るラーメン」となりました。
2016年の「ペヨング」誕生と由来
2016年に発売されたペヨングは、ペヤングの英語表記「peyoung」が「ペヨング」と読めてしまうことに由来する商品名です。
ペヨングはペヤングより内容量が少なく、価格も安くなっています。
韓流スターがCMに出演してそうな商品名ですが、その辺も狙ってるんでしょうかね。
まとめ
- ペヤングの由来:「ペア」と「ヤング」で「ペヤング」
- 「ペヤング」と略したのは林文楽師匠の提案説
- カップ麺高級食品時代にカップルで分けて(コスト2分の1で)コスパ良く食べて欲しかったため
さあ、3分以上経ったでしょう。ペヤングを食べましょうか。お湯出しには気をつけてくださいね。